「帆船」  ブローチにもなる帯どめ [エッセイ風(アクセサリー・動植物・着物]

昨年の秋に他ブログから移転して来たのだが、舌の上で転がすべっ甲飴のように愛着のある、おそらく二度と陽の目を見ず、埋没してしまうであろう映像の浮かぶ、帯留めや着物他などについての文を、時々お色直しを加え、自分のためにも取り上げて見ようと思う。
帆船が海上を進む映画たちも寄ってくるので待たせてある。

<帆船>帯留め 晴山作
風を孕んだ5つの白い象牙の帆は、やや右からの風を受けて左へ膨らんでいる。
膨らんだ帆は、帆船が左へ進んでいることを知らせてくれる。
装飾された窓枠のある展望台が、船内に3つもある。
中心にある一番高い展望台に、甲板から白い梯子が1つ掛かっている。
梯子の横木に、後ろの空間が均等に区切られ、その隙間の黒が象牙の白をなおはっきり見せてくれる。
梯子があるおかげで、船内がぐっと引き締まっている。
梯子で船のてっぺんまで上がれると言うたのしみがあるので、気持ちもだんだん雲上に引き上げられる。
もっとよく見ると、船首の胴体にぴんと跳ね上がった髭のような錨までぶらさげている。
胴体に6つの真珠を発見。嬉しい。
また錨の下に、もう1つ真珠を見つけた。
今日の7つの快挙だ。
7つの海を航海したい。

伝えたい日本の美しいもの「貴道裕子の おびどめ」2 (有限会社スーパーエデション)
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