思い起こすことなど 「情熱大陸」テレビ [その他]

小川未明の童話「金色の輪」に登場する、病み上がりの太郎少年を、金色の輪を2つ回しながら連れに来て金色の輪を1つ渡してあの世に連れていく、夢の中の少年が現れそうな朝だった。
1週間ほど現れなかったカワセミのオスが、昨日の夕方、今まで出没していた500メートル先にいたが、今朝はいなかった。青鷺の頭についた素敵な羽が、風にシュッと伸びて下に戻るのを繰り返していた。

昨夜のテレビの「情熱大陸」には、女性らしい伸びやかなしっとりした声で歌われる歌手の今井美樹さんが出ていた。
何事かあれば泣きながら相談できる母親もいて、かわいい子供もいる、ピアニストとリサイタルも開けて、夫には曲を作ってもらい、2万人規模のコンサートが終われば、夫に抱きしめられ、スタッフや共演者とも大成功のタッチをして喜ぶことができる。
「世間の噂を悲しみ憎む方向にエネルギーを使わないようにするとよい。自分は聞いたことも聞かなかったことにすることができる」と夫君に慰められていた。
「全員でなくても、10人に理解してもらいたい」と彼女は言っておられたが、世間一般の全員に理解してもらうことはむずかしく、週刊誌などに面白おかしく書かれたことが本筋であるかのように思われていても有名税とやらで仕方がない。
観客と交流し、歓喜のエネルギーに助けられて、たおやかな花として歌うことができるなんてすばらしいではないか。
コンサート前は下を向き、周囲の者にまるで腫れ物に触るような態度をとらせてしまうのって、やはり主役だから許されることなのでしょうか。
あちこち支障をきたす肉体であっても、舞台をこなすことができるなんて、できないものからしてみれば奇跡に近いことです。

今われわれの肉体がなぜここにあるのかと、命の源を科学的に調べていっても、最終的に出現したのはなぜなのかと言うことは、わからないとふと思った。



nice!(30)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 30

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。