「怪談・吸血鬼紫検校」(むらさきけんぎょう)日本名作怪談劇場 [映画]

<日本のTVドラマ>
「怪談・吸血鬼紫検校」(日本名作怪談劇場13話中第4話
 2016年8月29日再放送

紫検校.jpg
「怪談・吸血鬼紫検校」(むらさきけんぎょう)
日本名作怪談劇場 19 79年 東京12チャンネル7月11日  カラー 47分

「日本名作怪談劇場」13作品は、ほとんどが古典を原案にした怨念や情念の濃い怪談である。
4話の「怪談・吸血鬼紫検校」(むらさきけんぎょう)は、「吸血鬼ドラキュラ」(ブラム・ストーカー)を元にしている。
十字架は梵字の彫り込まれた文殊、にんにくは菊の花に置き換えられている。

出演者
山村検校  倉石功
楓 宮井えりな
智念 曽我廼家明蝶  田村家の菩提寺住職


江戸時代の大阪(摂津)。
紫検校と主君の側室の菊は不義密通の疑いをかけられて、背中合わせに縛られ殺され、石棺に葬られた。
100年後に二人は吸血鬼となって蘇り、琴の師匠・山村検校と娘の楓という名を名乗り、摂津藩の城代家老の田村家の人々を襲い吸血鬼に変えようとする。
田村家の菩提寺の和尚が、梵字の彫り込まれた文殊で吸血鬼を撃退する迫力がすごかった。
伊織のいいなずけの妙は検校により吸血鬼に変えられ、妙に噛まれた伊織も吸血鬼になってしまう。
伊織も和尚に退治され田村家の子孫は絶え、吸血鬼の復讐は成就する。



<使用していなかった感覚>
★秋にはまだまだ程遠い夏の終わりの蒸し暑さの中、くたびれてしまった感受器官を抱えて、感情の起伏の幅が狭くなってしまって、悔しいかな物の味すら繊細に感じられない日々を送っていた。
BSテレビで7月末から始まっていた日本名作怪談劇場を、過酷な暑さによる疲労で見る気力を失っていたのだったが、9月に入ってから素朴でおどろおどろしい怪談を見てみようという気になり、その結果今まで使用していなかった感覚の一部分を刺激されたのだった。
おどろおどろしくも悲しい奇妙な日本的な怨念、特に虐げられていた女性の情念は濃かったが、第12話の「 怪談奥州安達ヶ原 ~月に悶える鬼女の舞~」「第13話 怪談・高野聖 ~白夜に浮ぶ魔性の女~」も久しぶりの怪談だったので食入って見てしまった。
以後紹介していきたい。



日本名作怪談劇場.jpg
「日本名作怪談劇場」13話(1979年に放送)
2016年8月24日~9月9日再放送

2016年放送 日本名作怪談劇場
9月9日放送「怪談・高野聖 白夜に浮ぶ魔性の女」
9月8日放送「怪談・奥州安達ケ原 月に悶える鬼女の舞」
9月7日放送「怪談・鰍沢 恨みで塗られた死化粧」
9月6日放送「怪談・死神 闇夜に笑う冥土の案内人」
9月5日放送「怪談・牡丹燈篭 夜ごとに誘う女の死霊」
9月2日放送「怪談・夜泣き沼」
9月1日放送「怪談・玉菊燈篭 廓にたたる遊女の呪い」
8月31日放送「怪談・利根の渡し 怨念に燃える座頭針」
8月30日放送「怪談・佐賀の怪猫 血に飢えた復讐の牙」
8月29日放送「怪談・吸血鬼紫検校」
8月26日放送「四谷怪談・哀しく燃える女の炎」
8月25日放送「怪談・大奥(秘)不開の間 呪いの部屋に潜む二百年の怨念」
8月24日放送「怪談・累ケ淵 沼底に誘う親娘の怨霊」

他のテレビ怪談の再放送は2016年(2016年7月22日~8月23日)
「怪談シリーズ」10話(1972年放送)が、2016年7月22日~8月4日まで
「日本怪談劇場」13話(1970年放送)8月5日から8月23日まであった。
全シリーズ歌舞伎座テレビが制作。
体調不調のため録画もせずところどころしか見ていないのでとても残念に思う。



柴犬カンチの足跡日記
カンちゃんは、チックン(注射)が恐くてたまらない。めそめそドキドキする。私も同じ。
23年間生きて9月10日にオカメ星に帰ってしまったオカメインコのみらくる君は、体調回復のため沢山の注射に耐えた。えらかった。楽しませてくれてありがとう。ご冥福を祈ります。
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/


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