都会や国外に散ってゆくわが一族 & 最近見ているNHKテレビドラマ「情熱のシーラ」 [覚書]

<父方の一族>
極めて個人的なことであるが、同じような環境で育ち、似通った生活をして来た人々は星の数ほどいるに違いないので、そういう人たちからはある程度は共感を得ることができるだろう。
生きてきた環境がまったく違っていても、体験はどこかでつながっているはずなので、内容は違っていてもおおよその好悪の予想がつき理解に至ることもあるだろう。

★外野席の私は想う「前置きが長すぎる。何を言っているのかわからない。」と

没落した一族の悲壮感。
ヘッセの小説「車輪の下」に一貫しているあきらめと絶望感。
同じものを持った一族は、他の人に対して小言が多い。
そうでない者は(女性たち)一見表向きは明るくふるまうので、積もり積もった重圧で精神的疾患になりやすい。
実父を例にとれば、周りにいらぬ緊張感を持たせ、身内にはしょっちゅう暴力をふるい、言葉の暴力などは日常茶飯事であった。


さて田舎の農家の二男や三男や四男や五男は貧しい山村では働き口がないので、必ず都会に出る。
4人もいる叔父たちは大阪や東京に出てそれなりに暮らしていてはいるが、だんだんに交流が途絶えてゆきがちになってくるのだ。
実父は、自分の憂鬱さで人を避けていたい時やめんどくさい時に「迷惑をかけるな」と相手に言い交流を断わっていた。
人間どうしの交流で迷惑をかけないでいることはできないので、まるごと会えなくなってしまうということだった。
めったに会えないそういう親類の人たちに対して、私は大いに迷惑をかけあいたいと思っていた。
しかしながら何かの集まりで、その人の家に行くことは迷惑をかけてしまうことになるらしく、なんだかんだと言い訳をして葬儀以外は、集まろうとしないのである。
今現在のようにちりじりばらばらになって、音信も不通になり、やがてはそこここの場所で消えてゆかねばならないのだった。





「情熱のシーラ」NHK総合(日曜日 11:00~11:50)8話まで終了
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スペインマドリードの優れた洋裁技術を身に付けたお針子の女性シーラが、婚約者がありながら、魅惑的なラミーロと恋に落ち、モロッコに移住する。
ラミーロには裏切られ、流産し、内戦が始まってしまったスペインには帰れず、モロッコでオートクチュールの店を開き、ナチスドイツの高官たちの妻を客に持ち、イギリス秘密情報機関からスパイになるように依頼される。
(ダウントン・アビー シーズン3の後に始まったテレビドラマ。シーラの友人の芸術家や警察署長、新聞記者などの男性との会話が興味深い。)


柴犬カンチの足跡日記
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