「進撃の巨人」「ジュラシック・ワールド」 [映画]

映画「進撃の巨人」(前篇)
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うすきみの悪い巨人たちが、人間を襲って取って喰う、得体のしれない残酷な映画だった。
巨人たちは、大きな口を開け、人間を丸のまま口の中に入れるか、食いちぎって引き裂き食べてしまう。人間を食料としか思っていなくて、顔の表情も怪しく狂っている。
この突然現れた理不尽な恐怖の巨人は、何の象徴だろうか。何を表わしているのだろうか。
巨人たちに食われないように、生き残った人間たちは、高く分厚い壁を居住する土地に3重にめぐらしているが、超巨大な巨人が現れて壁を打ち崩してしまう。
どこかで見た光景だと思った。画家のゴヤの絵を思い出した。
金魚を喰らうサトゥルヌス.jpg
ゴヤ 「金魚を喰らうサトゥルヌス」  「わが子を喰らうサトゥルヌス」と言う生々しい絵もある





映画「ジュラシック・ワールド」
ジュラシック。ワールド.jpg

本物の恐竜を体験できるテーマパークは、興味を持って何度も訪れる人々を増やすために、遺伝子操作をして大型恐竜インドミナス・レックスを生みだし、隔離して様子を見ていた。
その大型恐竜が逃げ出し、そこに集まった家族づれやパークの職員たちを襲う。
兄弟(16歳と11歳)の少年が大型恐竜インドミナス・レックスに襲われ、美しい叔母(パークの監督)や恐竜の行動に詳しい元軍人の男性が助けに走り回る。
大型恐竜インドミナス・レックスは、他の恐竜を、ほとんど狩りの楽しみを味うためだけに殺す。
この映画では人間が恐竜たちに襲われるところはあるにはあったが、圧巻なのは水中にいる大型恐竜が餌の恐竜を飲み込む場面だ。

恐竜.jpg
テーマパークの一番人気の見世物


★今日は日本が敗北した終戦の日。母は現在87歳。
曾祖父母や祖父母や母たちの暮らす家は、糸満市の糸満(現在は母の従兄が住んでいる)にあった。
祖父の仕事のために祖父と母だけが、台湾に渡っていたので、母はひめゆり学徒隊には入っていなかった。
母がもしひめゆり学徒隊に入っていれば、命はなかったかもしれず、私もこの世に生まれていなかったかもしれない。
沖縄戦の時に沖縄の祖先の亀甲墓は爆破された。


★ぼんぼちぼちぼちさんのブログで知った、作家車谷長吉氏の小説を5冊手に入れ、読み始めた。
五感の底の痛点を刺激し、切り込みが深い。
流れ出る粘液や血、その痛みの悲しさによって闇が見えてくる。
「赤目四十八瀧心中未遂」 「世界一周恐怖航海記」 「人生の四苦八苦」 「人生相談 人生の救い」 「妖談」。
川本三郎氏いわく、口当たりのいい作品が多い現代文学にあって、異物のように傲岸と規律している。異彩を放っている小説。
★私はこの何年か、自分自身を含めて、詩においても幾重もの闇を通った濾過された言葉を要求するようになっている。



柴犬カンチの足跡日記
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/


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