夏ばて回復期に思い出すこと [雑感]

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夏ばての回復期にも、鰻のかば焼きが食べたくなる。
ああ鰻のかば焼きが食べたい。

故郷の友達から電話をもらい、山で自然に生まれ、里に吹いてきているここちよい風を思い出した。
街では冷房がないとやってゆけないが、規則的な冷房の風で気管支炎が長引き、ぜんそくのような咳が続くので、この執拗な咳に体力を持っていかれている。

手をつないだ風どもが、ずらずらと薄れかかった記憶を連れてくる。
家族に関する悪夢(主に父・故人)であることが多いが、この頃はやっと冷静に受け止められるので、感情の暴走(主に憎しみ)に襲われることなく、現在は記憶を悲哀の井戸の底に押し戻すことができている。
私のような人間の慈愛ごときでは、すべてを包み込みことができないので、諦めの段階をちくいち味わなくてはならない。


秋に実を落とす玄圃梨(けんぽなし)の甘い実のことも思い出した。
硬い皮を破ると甘い果肉が現われる
川と線路を挟んだ向こうの山畑の前に静かに立っていた玄圃梨(けんぽなし)の木。
視線が玄圃梨にたどり着くまで、川の緑色の流れ、川の淵に立つねむの木、田んぼ、線路、田んぼ、と何秒かの時が過ぎた。
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玄圃梨(けんぽなし)の木(ウィキペディアより)

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玄圃梨(けんぽなし)の実。 実と言っても膨らんだ枝に見える

<玄圃梨とは>
初夏に小型の白い花が集散花序になって咲く。秋に直径数ミリの果実が熟す。同時にその根元の枝が同じくらいの太さにふくらんで、ナシ(梨)のように甘くなり食べられる。これは民間では二日酔いに効くともいわれる。見かけは枝つき干し葡萄のようなので、英語では"Japanese raisin tree"という。(ウィキペディアより)


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山の土を掘り、焼石を入れお湯を沸かした風呂
映画「ラヴァーズ」  チャンツイー



柴犬カンチの足跡日記 
幸せで、けなげで自由なカンちゃんを見ると時々泣けてくる。
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/


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