「もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」宝島社 他 [本]

自分のブログ記事の下の皆さんの下さったniceをクリックしても、いつもは並んで現われていたアイコンが現われませんので、管理ページあたりから色々工面してぼちぼち訪問させていただきます。

「もしも文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら」文 神田圭一 菊池良 (宝島社)

太宰治や松尾芭蕉、相田みつを、もちろん夏目漱石も江戸川乱歩もなおかつコナン・ドイル、又吉直樹も、安部公房も内田樹もいる。
三島由紀男、谷崎潤一郎はもちろんのこと歌手の尾崎豊、稲川淳二、ラッパーの詩集の語り口や癖、そして文体を吟味してご本人になりきって書いてある。週刊文春や週刊プレイボーイ、暮らしの手帳までも100例近くもあるのだから面白かった。
個人的には、暗記している「よだかの星」を下地にした宮沢賢治のカップ焼きそばの作り方には感動すら覚えた。
買って読んでいただくのが一番ですが、短いのをご紹介してみよう。


俵万智  「このかやくがいいね」と君が言ったから七月六日はカップ焼きそば記念日

松尾芭蕉 熱湯を 集めて流し 湯切りかな  
     閑さや 部屋にしみいる 啜る音
     から容器 大食いどもが 夢の跡



<最近読んだ本>
ナミヤ雑貨店の奇蹟.jpg
「ナミヤ雑貨店の奇蹟」

映画は見たけれど、ナミヤ雑貨店の店主に相談事をする手紙を、夜、シャッターの新聞受けから入れると、翌朝牛乳箱に答えがもらえると言う話だったが、過去と現在を行き来する3人の青年やその他の人物たちが、それぞれこまごま交差してつながりにくく、確実に理解して記憶できないままだったので、本も読んで見ている最中です。
本屋にあふれる新刊には、異空間どうしがつながりあっている物語が増えてきた。



月の満ち欠け.jpg
「月の満ち欠け」佐藤正午 (岩波書店)


物語の舞台は現代。この娘が、いまは亡き我が子? いまは亡き妻? 今は亡き恋人?
1人の女性の意志を継いだ?何人もの女たち。死に変わり、生まれ変わりが繰り返される。
輪廻転生の期間が短い。


柴犬カンチの足跡日記
http://blog.livedoor.jp/kanchi_m/

いつもカンちゃんに慰められています。

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